「孫活」は孫を喜ばせるだけが目的ではない
ブログやSNSの中で高齢者の方が「きょうは孫活してきました」といってよく写真をあげています。
だいたいがお孫さんをどこかに連れて行って、一緒に遊んで最後に食事をする光景が紹介されていますね。
もちろんこのように「孫と同じ時間を過ごす」ことは「孫活」の一部ですがこれだけで完結させてはもったいないのではないか、というのがこの「孫活の心得シリーズ」の考え方です。
「孫活」には「孫活の心得」がある
つまり祖父母の単なる「孫愛」「孫サービス」に終わらせるのではなく、この祖父母の「孫活」によって、両親も含めた「3世代」が、よりハッピーになって「風通しのいい家族関係」を維持できるようにと意識することで、「孫活」にもっと奥深い意味が生まれるのではないかということです。
そのためにこの「孫活の心得シリーズ」を始めました。
また行き過ぎた「孫愛」が「孫フィーバー」を巻き起こしたり、両親や孫の迷惑になる「嫌われ孫活」になったりもします。
「正しい孫活=ハッピー孫活」を理解して孫たちと接するようにしたいものです。
10月15日(日)は「孫の日」です。「正しい孫活=ハッピー孫活」を始めるにはいいタイミングですね。
「まごの日」は10月の第3日曜日
「孫の日」の存在を知っている人は少ないかもしれません。
1999年に日本百貨店協会が10月の第3日曜日を「まごの日」に制定したのが始まりです。
「敬老の日」(9月の第3月曜日)の1か月後です。
つまり「敬老の日」に孫たちから贈り物をもらった祖父母がお返しをする
「敬老の日のホワイトデー」なのです。
日本百貨店協会の策略だとわかっていても祖父母としては看過できませんよね。
まずは「孫活」の精神を発揮して素敵なプレゼントをしましょう。
「孫の日」の活用のしかた
「孫活」を「孫愛」「孫サービス」から「家族愛」「家族サービス」にステップアップさせるために「孫の日」を上手に活用してはどうでしょうか。
孫へお返しをあげるだけでなく、パパママにも喜ばれる「孫の日」になると「孫活」の価値が高まります。
例えばこんな「孫の日」はいかがでしょうか。3世代が笑顔になりますよ。
●「孫の日」は「孫とお出かけする日」=「パパママを休ませよう!」
手ぶらで行けるサポート付き貸し農園【シェア畑】
●「孫の日」は「孫とDIYをする日」=「家で役に立つものをつくろう!」
DIY自由自在。スペーシア
●「孫の日」は「孫と騒ぐ日」=「パパママも一緒にカラオケパーティ!」
「正しい孫活=ハッピー孫活」のための「孫活の心得5か条」
「孫活の心得」はNPO法人「孫育て・ニッポン」が紹介している「孫育て10か条」を参考にさせていただいています。
但し、「孫活」は「孫育て10か条」の精神は尊重しつつ、「孫を育てる」のではなく、
「孫活を通して3世代をハッピーにする」のが目的です。
「正しい孫活」は、祖父母の自己満足だけで完結させることなく、両親を含めた3世代がハッピーになるための活動(「ハッピー孫活」)として独自の「孫活の心得5か条」も設定しています。
こうした「チェックポイント」を常に意識しながら孫たちと交流することが大切ではないでしょうか。
<孫活の心得5か条>
1.孫活は孫との交流を通じて3世代を笑顔にするための行動
2.孫活を祖父母の自己満足で終わらせない
⇒孫たちも両親も満足したか意識する
3.孫活は「孫友」から始めよう
⇒年長者として教育者になってはいけない
⇒孫たちの個性を尊重する
4.孫活は孫育(て)ではない
⇒孫活はパパママの育児サポートが基本
⇒孫活は甘やかすことではない
5.孫活は自分のペースで自分も楽しむ
⇒孫のペースに合わせすぎないよう注意
【公式】ひざにやさしい理想的な歩行をサポート。アサヒメディカルウォーク【アサヒシューズ】
気づかないうちに「嫌われ孫活」をしているかもしれない
良かれと思ってしていた「孫活」が、実は両親や孫からは迷惑がられているとしたらそれは「嫌われ孫活」です。
「嫌われ孫活」は、いまネット上で話題になっている「孫フィーバー」ほどではないけれども、ちょっとした「気遣いのなさ」や「自分勝手な思い込み」から両親や孫との関係を悪くしてしまいます。
ほとんどが「孫活の心得10か条」を無視した「アンハッピー孫活」になっていますね。
特に「孫愛」が強い祖父母のみなさんは注意しましょう。
「嫌われ孫活」事例
●自分(ババ)が撮った孫の写真を娘(ママ)に断らずに「家族アルバムアプリ」にアップしてしまった。その日は義理の両親から自宅に招待されていたが、孫が熱を出したと言って断っていた。
●(ジジ)初孫を見せに来てくれた娘の旦那(パパ)にお祝いだからと無理やりビールを飲ませて運転できなくしてしまった。車をコインパーキングに入れて電車で帰った。
●孫を連れて電車で動物園に行ったが、いろいろな動物を見せようとして歩き回ったため孫がダウン。両親に車で迎えに来てもらうはめになった。
●義理の両親に初孫を見せに行ったら、孫を抱いている写真を撮って欲しいと頼まれた。両親(祖父母)、パパ、息子(孫)の集合写真だけで、自分(ママ)は入れてくれなかった。
●祖父に子どもたちとグランピングに行くと言ったら、自分はキャンプのベテランだから一緒に行ってあげると言って勝手についてきた。実際はグランピングなのでテントを設営する必要もなく全く役に立たなかったばかりか、食事やベッドの追加など余計な手間とお金がかかった。
「正しい孫活」オンラインセミナー(ディスカッション)のすすめ
リクエストに応じて「正しい孫活=ハッピー孫活」についてのオンラインセミナー(ディスカッション)を実施しています。
みなさんの「孫活」を共有しながら一緒に考えて行くことが目的です。
自治会、老人会、地域コミュニティなどグループ単位でお申込みください。
ご希望の方はコメント欄からお問い合わせください。
詳細は「セミナー」をご参照ください。
まとめ
先日神奈川県川崎市の地域コミュニティで「孫活」の話をしたら、いろいろな方の「孫活」エピソードが出るわ出るわ、みなさん話したくてしょうがないという感じでした。
中には周りには孫がいない方もいるので孫の話をするのを遠慮していたという方もいました。
そしてパパママとの関係、義理の両親との距離感など微妙な部分で悩んでいたという方は「孫活の心得10か条」に妙に感心していました。
孫の機嫌をとるのに精一杯で周りが見えなくなっていたことに気づいたとか。
また一人目のときは「孫フィーバー」モードだったが、二人目では熱が冷めてしまったという方や、「孫活」は一切やらないと家族に宣言したおじいさんもいました。
それぞれの「孫活」に家族の在り方が反映されていると感じました。
軽々に「正しい孫活」とは言えないなと感じ、「ハッピー孫活」という言葉にしました。
私の最近の「ハッピー孫活」はMago1とのフットサルです。
いつまで一緒に走れるか、「孫活」にはやはり「ラン活」と「筋活」も必要なようです。
(ほりしん)
コメント