「心理的資本」とは?企業の人材マネジメントと社員のキャリア形成をつなぐ鍵

HEROに会う

「心理的資本」が日本の「人材マネジメント」を変えつつある!

 

現代の企業における人材マネジメントは、社員のキャリア形成といかに結びつけるかが重要な課題となっています。

私は大手の広告会社に35年間勤め営業局長として多くの部下を育ててきました。またその後はIT企業で6年間営業担当顧問も務めました。

さらに現在は、「心理的資本開発士(PsyCap Master)」として企業向けに「心理的資本」(PsyCap)の啓発と活用に携わってきました。

ここでは、企業と社員の双方にとって「心理的資本」がそれぞれの成長のためにどのような役割を果たすのかを具体的な実例を交えながら解説します。


 心理的資本とは?

心理的資本とは、「Hope(希望、目標)」「Efficacy(効力感と自信)」「Optimism(現実的な楽観性)」「Resilience(乗り越える精神力)」の4つの要素で構成される「心のエネルギー」を表す概念です。

4つのリソースの頭文字をとって「HERO」と呼ばれます。

これらは、社員が仕事において持続的に高いパフォーマンスを発揮するための心理的な資源といえます。

そして企業にとってはこれからの「人材マネジメント」のキーワードになります。

「心理的資本」の特徴

  • 柔軟性と成長性:「心理的資本」はトレーニングや経験を通じて開発可能です。
  • 個人と組織の橋渡し:個人の「心理的資本」が高まると、組織全体のエンゲージメントや生産性も向上します。

私が管理職の頃に感じたのは、「心理的資本」が高い社員は、環境の変化に柔軟に対応し、失敗や課題にも前向きに取り組む傾向があるということです。


企業にとっての「心理的資本」の意義

「心理的資本」は、企業が抱える人材マネジメントの課題を解決する重要な要素となり得ます。

心理的資本と社員のパフォーマンス

「心理的資本」が高い社員は以下のような特徴を持ちます:

  • 高いエンゲージメント:自ら進んで目標を設定し、主体的に行動する。
  • 優れた問題解決能力:失敗を恐れず、建設的に解決策を模索する。

私がかつて担当したあるクライアントでは、いち早く社員同士のメンター制度を導入していました。

これが結果的に「心理的資本」を高める施策となり、新入社員の定着率が向上し、職場全体のコミュニケーションが活性化しました。

チームワーク

人材マネジメントへの応用

企業が「心理的資本」を活用することで得られるメリットは以下の通りです:

  • 離職率の低下:社員が自身の可能性を信じることで、仕事に対する満足度が向上。
  • リーダーシップの向上:心理的資本が高いリーダーは、チームをポジティブに牽引します。

社員にとっての心理的資本の重要性

社員が「心理的資本」を高めることで、キャリア形成においても大きなメリットを得られます。

Efficacyでキャリアの可能性を広げる

「自分ならできる」と思える自己効力感は、挑戦を促します。

私自身も当時は気づきませんでしたが、おそらくは自分の「心理的資本」に支えられたおかげで、コピーライターから営業への転身を成功させ、最終的に営業局長の役職に就くことができました。

Hopeを持ち続ける力

キャリアには長いスパンでの目標が必要です。

「Hope(希望、目標)」を持ち続けることは、困難な時期を乗り越える原動力となります。

Optimismでストレスを軽減

ストレスフルな仕事環境では、「Optimism(現実的な楽観性)」が心身の健康を保つ鍵になります。

例えば、私が営業顧問として関わったIT企業では、「心理的資本」を基にしたストレスケア研修を実施し、社員の満足度が向上しました。

Resilienceで困難を跳ね返す

「心理的資本」の中でも、「Resilience」は特に変化の激しい時代に重要です。

失敗や逆境から立ち直る力を持つことで、キャリアは途切れることなく前進します。


心理的資本をどう活用するか

では、企業と社員が心理的資本をどのように活用すれば良いのでしょうか?

 

企業向けの取り組み

  • 「心理的資本」開発プログラム:トレーニングやワークショップを通じて、社員の「心理的資本」を高める。
  • ポジティブな職場文化の醸成:フィードバックや表彰制度を活用して、社員のやる気を引き出す。

個人向けの取り組み

  • 自分自身の強みを知る:「心理的資本」の4要素を意識して自己分析を行う。
  • ポジティブな目標設定:達成可能な目標を立て、小さな成功体験を積み重ねる。

心理的資本が企業と社員にもたらす未来

「心理的資本」を積極的に活用することで、以下のような未来が期待できます:

  • 企業:エンゲージメントが高く、主体的に動く社員を多く持つ組織へ成長。
  • 社員:自らのキャリアをデザインし、充実感と幸福感を得られるウェルビーイングな人生を実現。

「心理的資本」は、企業と社員の双方にとって「成長の基盤」となるものです。

この概念を取り入れることで、持続可能な組織とキャリアの実現に近づくことができるでしょう。

まとめ

「心理的資本」は、企業の人材マネジメントにおいても、社員のキャリア形成においても不可欠な要素です。

広告会社での35年間のキャリアや、IT企業での顧問としての経験を通じて感じたのは、「人の心を強くすることが、仕事の成功と幸せに直結する」ということでした。

「心理的資本」を活用し、企業と社員の双方が輝く未来を目指していきましょう。

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ザックリ!「心理的資本」を知る~「HERO」という謎の力が見えた!?|ほりしん(レジリエンスの焙煎士)
(このブログではアフィリエイト広告を利用しています。) こんにちは。「レジリエンスの焙煎士」ほりしんです。 そしてPsyCap Master®(心理的資本開発指導士)でもあります。 なんせ「レジリエンス」は「心理的資本」の一つですから。 つまり「レジリエンスの焙煎士」兼「HEROのブレンダー(配合士)」、 といっても...
(ホリシン)

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