キャリアで悩んだら自分の「心理的資本」を考える

キャリアのどこかで、「やる気が出ない」「仕事がつまらない」と感じたことはありませんか？

私自身は、大手広告会社で35年間働き、コピーライターを10年、営業職を25年経験し、最後は営業局長として一つのキャリアを終えました。

しかし、その道のりは順風満帆ではありませんでした。自分のクリエイティビティに自信をなくし、悩み、異動を希望した時期もありました。

またその後、IT会社で6年間営業担当顧問を務める中でも、多くの人がキャリアや仕事のやる気について悩んでいる姿を見てきました。

そして、その解決の鍵として見えてきたのが、「心理的資本」という考え方です。

「心理的資本」は、仕事や人生に前向きなエネルギーを生み出す「4つのエンジン」から構成されています。

ここでは、この4つのエンジンを使って、あなたが仕事のやる気を取り戻し、自分らしいキャリアを築く方法をお伝えします。

Efficacy（自己効力感）：「自分ならできる」という自信を取り戻す

自己効力感とは、「自分ならこの仕事をやり遂げられる」という自信のことです。小さな成功体験を積み重ねることで、自信は確実に育っていきます。

Efficacyを高めるポイント

• 小さな目標設定：大きな目標に圧倒されず、今日達成できる小さなタスクに集中する。
• 過去の成功体験を振り返る：自分が乗り越えた困難や、褒められた仕事を思い出してみる。

私がコピーライターから営業職に異動したとき、最初は自信がありませんでした。

しかし、「1人のクライアントにしっかり向き合う」という小さな目標を掲げ、目の前の仕事に全力で取り組んだ結果、25年間同じクライアントを担当し続けることになりました。

小さな成功が積み重なり、やがて「自分ならできる」という自信へとつながったのです。

Hope（希望）：前向きな目標設定で道筋を描く

希望は、「未来に向けて目標を設定し、その達成に向けて努力し続ける力」です。仕事にやる気を感じない時は、目標が曖昧になっていることが多いものです。

Hopeを持つための具体策

• 短期・中期・長期の目標を設定する：短期的なタスクから始めて、1年後、5年後の自分をイメージする。
• 自分の「やりたいこと」を明確にする：仕事の中で少しでも自分が楽しめる部分を見つける。

営業職としてクライアントが主催するゴルフイベント会場にいた時、偶然上空を競合会社の気球船が飛んだことがありました。

一瞬スタッフも青ざめて私の顔を見ました。

その時クライアントが「あの気球船を打ち落とせ！」と本気で怒ったことがありました。

その場で私は「ピッチングのフルショットですね！」とユーモアを交えた返しをして笑いを取ったことがあります。

希望を持ち、前向きな姿勢で仕事に臨めば、困難な状況でも柔軟に乗り越えられる力が生まれます。

Optimism（現実的な楽観性）：困難な状況でも前向きに考える力

「Optimism」は、「困難な状況でも必ずうまくいくと信じて行動できる力」です。

「Optimism」があれば、逆境やストレスを跳ね返し、ポジティブな行動を取ることができます。

「Optimism（現実的な楽観性）を育むポイント

• ネガティブな思考を書き出し、ポジティブに変換する：例えば「失敗するかも」→「チャレンジすれば成長できる」と考える。
• 周囲のサポートを頼る：人と話すことで視野が広がり、解決策が見えてくることがあります。

私自身、営業職で大きなトラブルに直面したことが何度もありました。しかし、クライアントとの信頼関係を基盤に、時にはユーモアを交えて乗り切ることができました。

楽観的な視点を持つことで、「どうせダメだ」と諦めるのではなく、次の一手を冷静に考えられるのです。

Resilience：逆境から立ち直る力

「Resilience（レジリエンス）」とは、逆境や困難に直面したときに、折れずに立ち直る回復力のことです。

長いキャリアの中では、必ず挫折や困難が訪れます。しかし、その経験があなたを強く成長させるのです。

Resilienceを高める方法

• 失敗を学びに変える：「なぜうまくいかなかったのか？次にどうすればいいのか？」を考える。
• 支えてくれる人を大切にする：周囲の信頼関係が、立ち直る力を支えてくれます。

私の経験でも、クライアントの要求に応えられず叱責されたことが何度もありました。

しかし、「失敗を学びに変える姿勢」と「信頼関係」があったからこそ、長年にわたって営業職を続けることができました。

まとめ：「心理的資本」の4つのエンジンでやる気を取り戻す

仕事のやる気を取り戻し、自分らしいキャリアを築くためには、心理的資本の4つのエンジンが必要です。

1. Efficacy（効力感と自信）：「自分ならできる」という自信を持つ
2. Hope（希望と目標）：目標を描き、達成に向けて努力する
3. Optimism（現実的な楽観性）：困難な状況でも前向きに考える
4. Resilience（乗り越える精神力）：逆境から立ち直る回復力を育む

これらの要素を意識し、少しずつ育てていくことで、あなたのキャリアは再び輝き始めるでしょう。

おわりに

私は「PsyCap Master（心理的資本開発士）」として、多くの人材の成長に関わってきました。

「心理的資本」は誰もが持っている「心の資産」です。

キャリアに悩むあなたも、今日からこの4つのエンジンを意識して、前向きな一歩を踏み出してみてください。

あなたの仕事と人生に、もう一度「やる気」と「楽しさ」を取り戻せるはずです。

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ザックリ！「心理的資本」を知る～「HERO」という謎の力が見えた！？｜ほりしん（レジリエンスの焙煎士）

（このブログではアフィリエイト広告を利用しています。） こんにちは。「レジリエンスの焙煎士」ほりしんです。 そしてPsyCap Master®（心理的資本開発指導士）でもあります。 なんせ「レジリエンス」は「心理的資本」の一つですから。 つまり「レジリエンスの焙煎士」兼「HEROのブレンダー（配合士）」、 といっても...

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