高齢者ing

70代が50代へ伝えたいこと:「自分の心がどこまで発達しているか」、答えられますか。

50代は人生の大きな分岐点です。この時期に人は、これまでの歩みを振り返り、これからの生き方を真剣に考え始めます。つまり50代は、真剣に「自分の心」に向き合うときなのです。私たちが人生で直面する困難や逆境にどう対応するかは、「心がどこまで発達しているか」によって決まります。そしてそれが未来を変えていくのだと思います。70代になっても日々反省と後悔の中で、50代のときにこうしておくべきだったと思う「心理的資本」の活用法を50代のみなさんへの遺言として残しておきます。
心理的資本ing

読書が心を強くする理由:「心理的資本」を高める小説の力

本を読む時間は多くの人にとって自己投資の一つです。もちろん自己啓発関連の実用書には直接的な自己変革の効果が期待できます。また小説であれば、ストーリーの中に没入し、登場人物の感情や行動に共感する疑似体験によって、自己理解や成長のきっかけになります。私は、日本心理的資本協会認定の「PsyCap Master(心理的資本開発士)」として、読書は「心理的資本」を高める力を持つと考えています。ここでは、読書体験がどのように「心理的資本」の開発やアップデートにつながるのかを、自分の経験も交えながらお伝えします。
心理的資本ing

キャリアで成功するには「先輩の友人」を多く持って、常に「心理的資本をアップデートする」こと

「友だちの種類」で人生が変わるかもしれない?人は誰しも、長い人生の中でさまざまな友人関係を築きます。学生時代、会社、趣味の場など、多くの友人ができる一方で、その「種類」は意識されることが少ないのではないでしょうか。男性、女性、年上、年下、先輩、後輩、同期・・・私自身は、ふと振り返ると「後輩の友人」ばかりを選んでいたことに気づきました。特に会社生活における「先輩の友人」は、私にはほとんどいませんでした。もちろん3年目あたりまでは周りは先輩ばかりなので、おごってもらえることもあり先輩に付いて行っていました。しかし社歴が長くなるにつれ自然と「後輩」と飲みに行くようになったのです。もちろん仕事上で、クライアントも含め年齢が上の人や社歴が長い人と親しくなる機会はありましたが、「友人」という関係にはなりませんでした。飲み会の人選や話題を自分でコントロールできる心地よさを重視し、自然と「後輩の友人」との付き合いを優先して行ったのです。しかし、いまになって思うのは「先輩の友人」を持つことの重要性です。それがキャリア形成にも、自分自身の成長にも、大きな影響を与えると実感しています。ここではその理由を「心理的資本(PsyCap)」の視点から解説し、「先輩の友人を持つこと」がいかにキャリアアップや人生の質の向上につながるかを述べていきます。
心理的資本ing

体育会の経験を仕事に生かす:「心理的資本」で磨く自己成長とキャリア形成

あなたは体育会で得たものを仕事に活かしていますか?日本の大学の「体育会」とは、単なるスポーツクラブではなく、ハードトレーニングや厳しい人間関係、勝負に挑む精神を叩き込まれる場です。私自身も4年間大学の体育会サッカー部に所属し、学業を犠牲にしてまで毎日練習に打ち込みました。夏の「死の合宿」や、ある大会の決勝で自分のミスが敗因になり、打ちひしがれた際にチームメイトに支えられた経験など、苦しいながらも得るものは大きかったと感じています。一方で、体育会の存在には負の側面があります。「上下関係の理不尽さ」「学業の軽視」、また「単細胞」と呼ばれるように「フレキシビリティのない人間性」など負の側面を語る人も少なくありません。それでも、この厳しい環境で得たせっかくの経験を、社会に出てから活かせるかどうかは自分次第です。ここで鍵となるのが「心理的資本」です。
高齢者ing

葛飾北斎の生き方に学ぶ:高齢者は「心理的資本」で豊かな老年期を目指せ

何歳であろうが成長をあきらめない人生を歩むために。葛飾北斎は日本を代表する浮世絵師であり、その作品は世界中で高い評価を受けています。しかし、彼自身が最も自らの成長を感じたのは、70歳を過ぎてからだったと言います。「自分が70歳までに描いたものは取るに足らない。73歳でようやくものの骨格を悟り得た。だから80歳になればもっと上達するはずだ。」この言葉には、何歳になっても自らの限界を超え続けようとする、師の「心理的資本」と言える「希望」と「目標」と「自信」が込められているように感じます。師の言葉や生き方は、現代の私たち、特に高齢者が人生の後半をどう生きるかを考えるうえで、大きなヒントを与えてくれます。
高齢者ing

「老年的超越」は高齢者の「心理的資本」:人生を深める新たな視点

高齢者だけが持つ不思議な「心の力」があるのをご存じですか?高齢化が進む現代社会において、高齢者の生きがいや幸福感をどのように支えるべきかが高齢者本人だけでなく地域や家族の課題になっています。その中で注目される心理的概念が「老年的超越」(Gerotranscendence)です。スウェーデンの社会学者ラース・トルンスタム(Lars Tornstam)によって提唱されたこの理論は、老年期における精神的成長や心理的変化を肯定的に捉えるものであり、「高齢者の心理的資本」という文脈で特に重要な示唆を与えます。ここでは、「老年的超越」と「高齢者の心理的資本」の関係性について探りながら、老年期における成長の可能性やそれを支える具体的なアプローチについて考えてみます。
心理的資本ing

「ぶつからない営業術」と「心理的資本」:若手営業に伝えたい仕事の極意

できる営業は「心理的資本」を使っています。私が思うに、営業の仕事は人と人とのつながり=「社会関係資本」が基本です。そして、周囲との信頼関係を築きながら成果を出すには、「社会関係資本」だけでなく「心の力」、つまり「心理的資本」が鍵となります。私は広告会社で営業として、同じクライアントを25年間担当し続けるという珍しいキャリアを経験しました。いま思うとその25年の間に、当時は知らなかった「心理的資本」という「心の力」を自分で育んでいたと言うことかもしれません。「心理的資本」を「心のエンジン」にすることで、どれほど前向きに仕事に取り組めて、さらには仕事を楽しくするかということを、若手営業のみなさんにお伝えしたいと思います。
心理的資本ing

若者を「脳の腐敗」から守る:「スマホ」vs.「心理的資本」

近年、私たちはインターネットとデジタル技術がもたらす様々な恩恵を享受しています。しかし、その裏側では、私たちのメンタルに深刻な影響を及ぼす現象も進行していると言われています。その中でも「脳の腐敗 (brain rot)」という言葉が、若者を取り巻く現代社会の課題を象徴しているのではないでしょうか。この言葉は元々、ヘンリー・デイヴィッド・ソローの『ウォールデン 森の生活』で文明批判の一環として登場しましたが、現在はインターネットスラングとして、「過剰なエンタメ消費や無目的なデジタルコンテンツ利用により、思考力や集中力が鈍化する現象」を指す言葉として使われています。この現象は、特にデジタルネイティブ世代である若者において顕著と言われます。動画やSNS、ゲームがもたらす刺激に脳が慣れすぎると、より深い集中を要する学習や創造活動に対する意欲や能力が低下するという懸念が指摘されています。こうした「脳の腐敗」から若者を守るために、近年経営学で注目されている「心理的資本」という概念が有効ではないかと考えました。ここでは、「脳の腐敗」の背景に触れつつ、それを乗り越えるための「心理的資本」の働きについて考えていきます。
心理的資本ing

「サーバントリーダーシップ」を強化する『心理的資本マネジメント』の活用術

最近「サーバントリーダーシップ」という言葉を耳にすることが増えました。リーダーが部下を支え、奉仕する姿勢を持ちながらチームを導くこのスタイルは、特に現代の多様化する職場において重要なマネジメント手法だとされています。振り返ると、私の管理職時代のスタンスは、まさにこの「サーバントリーダーシップ」に近いものでした。当時はその言葉を知りませんでしたが、部員一人ひとりに大きな裁量を持たせつつ、何かあれば自分が責任を取るというマネジメントスタイルを実践していました。その一方で、クライアントの上層部とは密にコミュニケーションを取り、トラブルが発生しそうな兆候を察知したら迅速に動いて事前に回避するよう努めていました。このリーダーシップスタイルを効果的に機能させるには、リーダー自身の「心理的資本」を活用すること、そしてチーム全体に「心理的資本マネジメント」を浸透させることが欠かせないと感じています。ここでははその実践方法についてご紹介します。
心理的資本ing

「クリエイティビティ」はアイデア力だけではない:「心理的資本」で自分らしい成長を見つける方法

自分のクリエイティビティに気づく方法はなにか。「クリエイティビティ」と聞くと、多くの人が「特別な才能」や「天才的なひらめき」を想像します。しかし、実際にはクリエイティビティは誰もが少なからず持っている力であり、それをどのように引き出し、活用するかがポイントです。私は広告会社でコピーライターを10年間経験し、仕事を通じて自分のクリエイティビティを深く考える機会がありました。その中で、クリエイティビティは「コンセプトメイク」「アイデア抽出」「表現力」という3つの要素に分けて考えられることに気づきました。そして、これらをうまく機能させるためには「心理的資本」が大きな役割を果たします。