キャリアで成功するには「先輩の友人」を多く持って、常に「心理的資本をアップデートする」こと

先輩と乾杯心理的資本ing

「友だちの種類」で人生が変わるかもしれない?

 

ビールで乾杯

 

人は誰しも、長い人生の中でさまざまな友人関係を築きます。

学生時代、会社、趣味の場など、多くの友人ができる一方で、その「種類」は意識されることが少ないのではないでしょうか。

男性、女性、年上、年下、先輩、後輩、同期・・・

私自身は、ふと振り返ると「後輩の友人」ばかりを選んでいたことに気づきました。

特に会社生活における「先輩の友人」は、私にはほとんどいませんでした。

もちろん3年目あたりまでは周りは先輩ばかりなので、おごってもらえることもあり先輩に付いて行っていました。

しかし社歴が長くなるにつれ自然と「後輩」と飲みに行くようになったのです。

もちろん仕事上では、クライアントも含め年齢が上の人や社歴が長い人と親しくなる機会はありましたが、「友人」という関係にはなりませんでした。

飲み会のメンバー選びやそのときの話題を自分でコントロールできる心地よさを重視し、自然と「後輩の友人」との付き合いを優先して行ったのです。

しかし、いまになって感じるのは「先輩の友人」を持たなかったことへの後悔の念です。

この友だちの選択が、キャリア形成にも、自分自身の成長にも、大きな影響を与えると実感しています。

ここではその理由を「心理的資本(PsyCap)」の視点から紐解き、「先輩の友人を持つこと」がいかにキャリアアップや人生の質の向上につながるかを考察していきます。

先輩に相談

「心理的資本」と「友人関係」

「心理的資本」とは、「Hope(希望、目標)」「Efficacy(自己効力感、自信)「Resilience(乗り越える力)」「Optimism(現実的な楽観性)」の4つのポジティブなリソースを指します。

それぞれの頭文字をとって「HERO」と呼ばれます。

「HERO」は、仕事や人生において、困難に立ち向かい、成功を収めるための行動力を引き起こす「心のエンジン」です。

「Hope」:将来に対する期待と目標達成のための複数の道筋を描ける力。

「Efficacy」:目標を達成できるという自信。

「Resilience」:逆境を乗り越え立ち直る力。

「Optimism」:ポジティブな未来を信じる姿勢。

「心理的資本」は成長可能な資源であり、日々の経験や周囲の影響を受けて強化されます。

この中でも特に「友人関係」に影響するのが、「Efficacy」を高める要因の一つである「モデリング」です。

「モデリング」とは、身近な成功者の行動を観察し、それを自分のパフォーマンスに取り入れることです。

つまり「先輩の友人」が持つ知恵や経験から学ぶことこそ、自分の「心理的資本をアップデートする」カギなのです。

私の経験:先輩を頼らなかった結果

私は広告会社で10年間コピーライターを務め、その後25年間営業職を続け、最終的には営業局長のポストにたどり着きました。

しかし、その間も親しい「先輩の友人」を作ることはありませんでした。

そんなに意識していたわけではありませんが、いま思うと先輩に対しては気を遣うことが多く、一緒にいても心から楽しむことができなかったからだと思います。

また、同期に対しても勝手に妙な競争意識を持ってしまい、純粋な友人関係を築けないことが多かったのです。

そんな私だったので、定年退職後に起業を決意した際、周りに同じように起業して成功した「先輩」がいたにもかかわらず、一切相談せずに独断で進めてしまいました。

その結果、事業はうまくいかず、貴重な時間と資金を失ってしまいました。

いま振り返ると、もしそのときに「先輩の友人」に相談して知恵を借りていれば、違う結果になったかもしれません。

ここで痛感したのが、先ほどの「モデリング」の重要性です。

「成功した人のやり方を学び、それを自分に応用すること」がいかに大事か、身をもって知ったのです。

快適な人間関係を選択し、多少窮屈でも学びの多い関係に背を向けた報いでした。

「先輩の友人」を持つメリット

「先輩の友人」を持つことは、「心理的資本」の4つの要素を強化するうえで大いに役立ちます。

もちろん「後輩の友人」からでも刺激を受けることはできますが、どうしても「上から目線」の指導的態度になりがちで素直に受け入れられないということもあります。

「Efficacy」の向上

「先輩の友人」は、自分が直面したことのない課題を既に経験していることが多いはずです。

その成功体験や失敗談を聞くことで、「自分にもできる」と思えるようになります。これが「Efficacy」を高めます。

「Hope」を育む

「先輩の友人」は、困難を乗り越えてきた具体的なストーリーを持っています。

それを知ることで、「次はこの方法でやってみよう」と複数の道筋を描けるようになり、一段上の「Hope」が生まれます。

「Resilience」の強化

逆境から立ち直る力は、他者の経験から学ぶことでも鍛えられます。

失敗を恐れず挑戦する先輩の姿を間近で見ることは、自分自身の「Resilience」を強化するきっかけになります。

「Optimism」を生かす

前向きに物事を捉える姿勢は、ポジティブな影響を与えてくれる先輩の存在によってさらに育まれます。

ことしの「箱根駅伝」のCMの中で、サッカー元日本代表の長谷部誠氏が若者に向けて投げかけた、「喜んで失敗しろ」という言葉は、その象徴とも言えるでしょう。

失敗を前向きに捉えることで、人生のあらゆる局面でポジティブに行動できるようになります。

体育会の経験と「心理的資本」

私は大学時代に体育会サッカー部に所属していました。

弱小チームながら必死に練習し、厳しい合宿を乗り越え、チームメイトとともに成長した経験は貴重な財産です。

 

体育会の経験を仕事に生かす:「心理的資本」で磨く自己成長とキャリア形成
あなたは体育会で得たものを仕事に活かしていますか?日本の大学の「体育会」とは、単なるスポーツクラブではなく、ハードトレーニングや厳しい人間関係、勝負に挑む精神を叩き込まれる場です。私自身も4年間大学の体育会サッカー部に所属し、学業を犠牲にしてまで毎日練習に打ち込みました。夏の「死の合宿」や、ある大会の決勝で自分のミスが敗因になり、打ちひしがれた際にチームメイトに支えられた経験など、苦しいながらも得るものは大きかったと感じています。一方で、体育会の存在には負の側面があります。「上下関係の理不尽さ」「学業の軽視」、また「単細胞」と呼ばれるように「フレキシビリティのない人間性」など負の側面を語る人も少なくありません。それでも、この厳しい環境で得たせっかくの経験を、社会に出てから活かせるかどうかは自分次第です。ここで鍵となるのが「心理的資本」です。

 

ただし、体育会の活動にはプラスマイナス両面があります。

  • プラス面:チームワークや忍耐力、目標達成への執念が身につく。
  • マイナス面:上下関係が強すぎて主体性を失いがちになる。

もしかすると私にとってはこの体育会の経験が「先輩」という存在にいいイメージを持てない原因だったかもしれません。

しかし社会人としては、このプラス面を生かし、マイナス面を調整するためには、「心理的資本をアップデートする」ことが必要だったといまならわかります。

体育会で培った「Resilience」を基盤に、「先輩の友人」から新しい視点を得て「Efficacy」や「Hope」を育むことで、キャリア成功への道が開けます。

 

まとめ

キャリア形成において、快適で居心地のいい人間関係だけを選ぶのではなく、多少窮屈でもあえて「先輩の友人」を増やすことが重要です。

「先輩の友人」から学び、「心理的資本をアップデートする」ことで、仕事における成功の確率を高めることができるのではないでしょうか。

私の失敗経験から得た教訓をもとに、ぜひみなさんは「先輩の友人」を積極的に作り、自分の「心理的資本」をブラッシュアップしてください。

それが、キャリアアップだけでなく、人生全体の質を高めるカギとなるはずです。

(ホリシン)

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(このブログではアフィリエイト広告を利用しています。) こんにちは。「レジリエンスの焙煎士」ほりしんです。 そしてPsyCap Master®(心理的資本開発指導士)でもあります。 なんせ「レジリエンス」は「心理的資本」の一つですから。 つまり「レジリエンスの焙煎士」兼「HEROのブレンダー(配合士)」、 といっても...

 

 

 

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