「孫活」は祖父母のための活動ではない
例えば「婚活」や「就活」は自分のための活動ですが、「孫活」は祖父母のための活動ではありません。
「孫活」は、祖父母が孫と交流することで、3世代の家族全員がハッピーになるための活動です。
祖父母の一方的な「孫愛」を押しつけたり、勝手な「孫サービス」をしたり、祖父母の自己満足だけを目的にしないことが大切です。
また同時に「孫を喜ばせること」を優先すると必ずしも家族全員がハッピーにならないケースもあることを覚えておきましょう。
「孫フィーバー」は祖父母の過剰な「孫愛」が原因
最近ネット上で「孫フィーバー」という言葉がトレンドになっているようです。
「事件続出!?義両親の孫フィーバーいつまで続く」とか「やめてー、両親の孫フィーバーがエスカレート」などなど過激なタイトルが並んでいます。
(特に「義母」にまつわる話が多いようです。)
原因は祖父母が孫を溺愛しすぎて冷静な判断ができなくなってしまうからのようです
祖父母のみなさん、一度自分自身の行動をチェックしましょう!
こんな「孫フィーバー」をしていませんか?
ネット上では例えばこんな「孫フィーバー」が紹介されています。本当ならちょっと怖いですね。
「とにかく毎日のようにテレビ電話をしようと言ってくる 始めると30分以上続く」
「祖父が孫のオリジナルソングを作詞作曲、地域コミュニティで披露」
「祖父がそこらじゅうでうちの孫はかわいいと孫自慢をする」
「祖母が連絡なしに突然会いに来てずっと抱っこしている」
「相談もなしに大きなひな壇をプレゼントされた」
「祖母が孫に小学校の目の前のマンションを購入した」
「祖母が孫とおそろいの服を買って着てきた」
こんなYouTubeもありました。↓
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「嫌われ孫活」は祖父母の自分勝手な思い込みが原因
「孫フィーバー」ほどではないけれども、祖父母が良かれと思ってやったことが結果的には両親や孫たちの迷惑になっているとしたら、それは「嫌われ孫活」です。
こちらも両親や孫とのディスコミュニケーションが原因です。孫活をするときは事前に相談するようにしましょう。
こんな「嫌われ孫活」をしていませんか?
祖父母は喜ばれると思ってやってあげたとしても、両親や孫には別の理由があって迷惑になるケースがあります。「孫活」には常に「気遣い」が必要なのではないでしょうか。
■「嫌われ孫活」事例
・自分(祖母)が撮った孫の写真を娘(ママ)に断らずに「家族アルバムアプリ」にアップしてしまった。その日は義理の両親から自宅に招待されていたが、孫が熱を出したと言って断っていた。
・(祖父)初孫を見せに来てくれた娘の旦那(パパ)にお祝いだからと無理やりビールを飲ませて運転できなくしてしまった。結局パパは車をコインパーキングに入れて家族全員電車で帰った。
・(祖父)孫を連れて電車で動物園に行ったが、いろいろな動物を見せようとして歩き回ったため孫も自分もダウン。両親に車で迎えに来てもらうはめになった。
・義理の両親に初孫を見せに行ったら、孫を抱いている写真を撮って欲しいと頼まれた。両親(祖父母)、パパ、息子(孫)の集合写真だけで、自分(ママ)は入れてくれなかった。
・祖父に子どもたちとグランピングに行くと言ったら、自分はキャンプのベテランだから一緒に行ってあげると言って勝手についてきた。実際はグランピングなのでテントを設営する必要もなく全く役に立たなかったばかりか、食事やベッドの追加など余計な手間とお金がかかった。
「孫愛」より「家族愛」を優先しよう
「孫フィーバー」や「嫌われ孫活」に欠けている視点は「家族愛」です。
祖父母たちが孫可愛さに我を忘れて暴走し、両親や孫自身の気持ちを考えられなくなってしまうのではないでしょうか。
「孫愛」もわかりますが、その前に「家族愛」を優先する気持ちを忘れないようにしましょう。
「正しい孫活」とは何か
「正しい孫活」は当然のことですが、誰からも喜ばれる「ハッピー孫活」のことです。
祖父母、両親、孫の3世代がそれぞれ「ありがとう!」と感謝の気持ちを伝え合える「ハッピー孫活」ができたら嬉しいですね。
それには普段から家族とよく話し合って、どんなサポートが必要なのか共有しておくことが大切です。
「孫フィーバー」や「嫌われ孫活」は誰からも喜ばれない「アンハッピー孫活」ですね。
「孫活の心得5か条」とは?
このブログではどんな意識を持って孫活をすると「ハッピー孫活」になるかを「孫活の心得5か条」にまとめました。ぜひ普段の孫活にお役立てください。
また「NPO法人 孫育て・ニッポン」の「孫育て10か条」も参考にしてみてください。
<孫活の心得5か条>
1.孫活は孫との交流を通じて3世代を笑顔にするための行動
2.孫活を祖父母の自己満足で終わらせない
⇒孫たちも両親も満足したか意識する
3.孫活は「孫友」から始めよう
⇒年長者だからといって教育者になってはいけない
⇒孫たちの個性を尊重して、わかりあえる友だちになろう
4.孫活は孫育(て)ではない
⇒孫活はパパママの育児サポートが基本
⇒孫活は甘やかすことではない
5.孫活は自分のペースで自分も楽しむ
⇒孫のペースに合わせすぎないよう注意
誰からも喜ばれる「ハッピー孫活」おすすめ7選
「孫フィーバー」や「嫌われ孫活」にならないためのキーワードは「誰からも喜ばれる」ということです。こんな「ハッピー孫活」で、3世代を笑顔でむすびましょう。
「孫活」でパパママを休ませよう!
やはり「孫活」で一番喜ばれるのは、パパママを休ませてあげることです。たまには夫婦水入らずの時間を作ってあげるとみんなが笑顔になること間違いなしです。
孫とお出かけする
計画をたてて孫と一緒にどこかに行くのは楽しいですね。手ぶらで行ける貸し農園で、ジジババも一緒に無農薬野菜作りをしてみるのはどうでしょうか。子どもたちの「食育」にもぴったりです。
孫と料理を作る
簡単な料理を作って、パパママにごちそうしてあげるのはどうでしょう。もちろん素材を買いに行くところから始めるのもいいですが、手間のかかる本格的なパエリアをちょっとアレンジすればパパママもビックリしますよ。
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孫と掃除をする
パパママがお出かけしている間に、家のお掃除をしてあげるのはどうでしょうか。モップをレンタルして、ハウスダストやウイルスを一掃しましょう。子どもたちが、お出かけから帰ってきたパパママに「きれいになったよー」と自慢できますね。
孫とゲームをする
子どもとゲームをするのもいいですが、最近のテレビゲームにはジジババはついて行けませんね。そんなときはジグソーパズルがいいのではないでしょうか。年齢に合わせてピースの数やデザインを選べば子どもたちが先にのめりこんでしまうかもしれませんよ。
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孫とスポーツをする
男の子はサッカーや野球をしたがりますが、ジジババにはちょっとハードかもしれません。そんなときはこんな楽しいトランポリンはいかがでしょうか。跳ぶだけでなく、ストレッチにも使える優れものです。子どもたちも大はしゃぎですね。
「孫活」で家の役に立つものをつくろう!
「孫活」でもうひとつ喜ばれるのが、ちょっと便利なものを作ってあげることです。簡単にできるオシャレなアイテムを考えて、一緒にチャレンジするのは楽しいですね。失敗しても笑ってすましましょう。
孫とDIYをする
ジジババの得意なDIYで、ワゴンやプランターラックを作ってみるのはいかがでしょうか。パイプとジョイントを自由に選べるのでプロ顔負けのDIYができます。サッカーゴールも作れますよ。
孫とカレンダーをつくる
スマートフォンでも使える簡単編集ソフトで、自分でデザインしたカレンダーを1部からでも印刷することができます。始まり月も選べますから、誕生日や記念日が1枚目に来るオリジナルカレンダーを作ってみましょう。
まとめ
私も娘が一人目の男の子(Mago1)を産んだ時はそわそわして全く仕事が手につきませんでした。
少し難産だったこともあって、病院に付き添っていたパパから「無事産まれました !」と連絡があったときは心底からほっとしたのを覚えています。
その後ババさんと病院に行って恐る恐る抱かせてもらったときは感無量でした。
退院してからもしばらくは母子が実家にいたのですが、初めてのことにどうしていいかわからず一人でおろおろしていました。
あの頃のことを思うと「孫フィーバー」もなんとなくわかるような気がしますね。
祖父母にとって孫は自分の子どもより可愛いという話も聞きますが、それは年齢差だけでなく手放しで(無責任に?)愛情を注げるアイドルとしての存在に近いのではないかと思います。
「家族アルバムアプリ」の更新を一番楽しみにしているのは間違いなく祖父母です。
この「孫愛」を行き過ぎないようにコントロールして「家族愛」に昇華させるのも「祖父母力」ではないでしょうか。
みんなあっという間に大きくなったね。
(ホリシン)
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